一般社団法人 日本腎不全看護学会

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DLN研修 ㏌ 東京

2018年2月28日 更新

2017.12.18

12月16日、17日に品川にて開催されたDLN研修に参加してきました。

16日は、岩手県で東日本大震災を経験され、当学会の医療安全委員長でもある遠藤ミネ子先生による【医療安全と災害対策】と当学会理事長である佐藤久光先生による【働き方とストレスマネジメント】の2講座でした。

遠藤先生のお話は大変具体的で、自分たちに何が出来るのかについてイメージを深めることができました。また、有事の際こそ普段からの人と人とのつながりが活きることを教えていただきました。
佐藤先生の講義では、日本の文化が、これまでになかった個人を尊重した文化へと変わっていくことで、ストレスの内容もこれまでになかったものになっている、というお話を伺いました。漠然としていた「ストレス」の姿かたちが見え、対策を見出すヒントも頂ける興味深い内容でした。

17日は先日お知らせのあった「治療選択特別研修」となっており、キャンセル待ちが出るほどの大盛況でした。
当学会認定委員長の阿部利恵先生による【治療法選択と意思決定支援】と同認定委員の斎藤凡先生による【看護倫理とエンド・オブ・ライフケア】の2講座でした。

阿部先生の講義では、基礎知識をガイドラインを実践につなげられる内容で、大変参考になりました。「病気のことは考えたくない、医療者に全部任せたい」という患者であっても、そこに至る過程において重ねてきた小さな自己決定を共有していくことが重要であることに気づかされました。
斎藤先生の講義では、日々の実践場面での倫理的に疑問が残る場面を例に、医療倫理の4原則について具体的に学ぶことが出来ました。経験した事例を4原則に当てはめていくプロセスについても教えていただき、自分が何に引っかかっていたのかを明確にするヒントを頂けました。また、エンドステージに向かう事例の身体的変化に焦点を当てた内容は、大変参考になりました。

2日間、実践的な内容で大変充実していました。またグループワークでは、同じ志をもつ仲間からモチベーションを分けてもらえました。明日からの実践に活かしていきたいと思います。

文責 上田聰美

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