理事長挨拶
2015年に一般社団法人日本腎不全看護学会が法人格になり、2021年11月より第4期を迎え、理事長を就任することになりました。COVID19が感染拡大し、約2年の間、世の中ではあらゆる分野に多大な影響を及ぼし、医療においても病床逼迫、人員不足、感染対策など大変な状況下での対応を必要とされてきました。未だに、終息する気配は見えず、状況を伺いながらの日々を送らなければなりません。
COVID19は当学会でも研修やセミナー、学会運営会議、さらには学術集会開催の在り方を考える機会となりました。そのなかで、いかに会員の皆様のニーズにお応えし、満足のできるセミナーや研修、学術集会を開催していくことができるのか、今後の社会状況を見ながらの新しい学会運営を行っていかなければならないと思っております。
腎不全看護では、慢性腎臓病(CKD)の進展予防から末期腎不全に至った場合の腎代替療法の選択支援、選択された療法の導入から維持、終末期と幅広い専門的なケアを必要とされるため、活動の領域も広くなってきています。そして、専門的なケアにはエビデンスが求められ、それらをいかに学術的なものとしていくことは重要であると思います。
現在、一般社団法人日本腎不全看護学会は、約3800名の会員に支えられ、当学会及び他5学会認定の慢性腎臓病療養指導看護師(CKDLN)は約1200名となりました。今後も会員の皆様の情報交換の場であり、学会発表や学会誌投稿を含め、研究活動も活発に行うことができる学会としていきたいと考えております。
従って、慢性腎臓病看護に携わる看護師の方々には一人でも多くの方に当学会に入会していただき、ともに歩む仲間づくりを進めていきたいと思います。
今後も、腎不全看護が益々発展できるように、役割を遂行していく所存でございます。引き続きご支援のほどよろしくお願いいたします。
2021年11月15日
一般社団法人 日本腎不全看護学会
理事長 松木 理浩
(富山市立富山市民病院)