一般社団法人 日本腎不全看護学会

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第9回 九州・沖縄地区教育セミナー報告

2018年2月28日 更新

2015.11.25

開催:平成27年10月18日(日)

今回の九州・沖縄地区のセミナーは「長時間透析」をテーマに、
佐賀市交流プラザ エスプラッツホールにて実施しました。

3名の先生方に講演していただき、参加者は71名でした。

  • 午前の部
    ☆「長時間透析のどこが良いの?」
      前田篤宏先生(幸善会 前田病院 副院長)
  • 午後の部
    ☆「6時間過ごし方と看護師の関わり
      熊川智恵子さん (幸善会 前田病院)
    ☆「長時間透析を受けている患者の思い
      ~3時間透析経験後5時間6時間透析を選択した事例から~」
      守屋洋子さん(福岡腎臓内科クリニック)

前田先生の施設は、透析を始められた1989年から全員に6時間透析をされています。その実践の結果から、長時間透析の長所、短所について、また透析にならないためには糖尿病、高血圧、高脂血症のコントロールをいかにすべきかなどのお話をして頂きました。とてもわかりやすいご講演の上、参加者からの質問タイムを和やかに、質問しやすい雰囲気を作ってくださり、久しぶりに活発な質疑応答の時間を持てました。

先生の私見を交えながら、患者さんが治療選択できるように、医療者側も情報を提供できるよう関わることの大事さをお話しされ、充実した有意義な時間を過ごしました。

また、熊川さんには、看護の視点から長時間透析の現状を、守屋さんは短時間透析から6時間透析に変更された患者さんの思いから、看護者、医療者に求められる援助の在り方をも見つめ直す興味深い内容の講演をして頂きました。患者さんが語る思いに心が熱くなり思わず涙した参加者が大勢いました。

会の最後40分はGWを行い、講演について、普段のケアについて意見交換を行い楽しい時間をすごせました。

アンケートの結果で「満足した」と答えられて方が9割近くあり、また、「興味を持っていても今回の様な講演を聴く機会がなかった」との意見もあり、今後も企画につなげたいと考えています。

(文責 山口)

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