一般社団法人 日本腎不全看護学会

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第10回 近畿・北陸地区教育セミナー報告

2018年2月28日 更新

2015.08.31

今回の近畿・北陸地区セミナーは7月26日(日) 、富山市民プラザで行いました。「初心者も上級者も知ってやりたくなる!透析患者のフットケア」というテーマで、足のナースクリニックの西田壽代先生に来ていただきました。

前半の講義では予防的フットケアについて「足に傷を作らない」「足病変とリスクの早期発見」「靴選び」、「生活指導のポイント」などの基本を学びました。
その後の実演では、やすり、爪用ゾンデ、爪切、キュレットを使ってケアの実際(角質肥厚のケア、爪切、巻き爪のケアの手技)をビデオ撮影し、スクリーンに映しました。カメラマンの腕もよく会場の最後部でも鮮明に手技を見ていただけたと思います。西田先生に指導をしてもらいながら実際に手技を行った参加者はもちろん、実技ができなかった参加者も貴重な体験を共有できたと好評でした。
後半は「透析患者さんの足の切断と全人的ケアを考える」をテーマにグループワークを行いました。
①切断後の患者の不安
②その不安に対して患者がどのように行動できるか、またはしようと思っているか
③それらに対してスタッフはどのように援助できるか
について話し合い、各グループとも積極的に発表していました。

今回のセミナーでは、講義とグループワークを通じ、フットケアの基本的な知識・技術を学び、さらに、切断の患者の気持ちを想像し、私たちに何ができるか、切断予防のためにこれからどうすべきかを考えることができました。このセミナーが、これから私たちが行うフットケアに、さらに意欲を持てるよい機会になったのではないかと思います。
途中、ビデオ撮影のハプニングがありましたが、富山県代表DLNの草山さんの早い対応と皆様にご協力いただき、午後からのセミナーを無事に進行することができました。また、参加者の方から「今日は来てよかったね~」という満足の声をいただき、近畿北陸DLNスタッフの疲れも吹っ飛びました。
参加してくださいました皆様に感謝申し上げます。
来年は、兵庫県代表DLNの永井さんが担当で、会場は大阪です。
今回のアンケート結果などを参考にして来年度のテーマ・講師を決定します。
多数のご参加をお待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。

(文責 柿本)

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